目的の地点へと目指して、幾度目かの遺跡内へ足を運んだ時だった
今の場所へと強制的に移動させられたのは。
訳も分からぬ儘に、眼前の大樹より降り現れる者達と戦い、
混乱の最中ではあったけれどこちらが崩される事もなく撃退出来た後に、
ようやっと自分の現状を把握し、外へ出る事も選ばず滞在し続けて今に至る。
見上げる大樹の周りには目映い光が次から次へと静かにこの地に降り積もっている。
どうやら榊の仕業らしく、何処に居ても回避するのは難しそうだ。
今まで以上に身体は充実しているが、身体の充実とは裏腹に
疲労感の様な物が今迄よりも早く身体を蝕んでいる。
連戦は流石に無理なので襲われた場所から少し離れたところで休憩しつつ
次からの敵へと備える為に少しの休憩を取っていた。
どうやら、あの落ち葉全てが、島の記憶の中の何者かへと姿を変え、
この場所に集められた者に襲いかかっているらしい。
莢「いやぁ、私が居た頃とは違った事になっちゃってるわねぇ」 |
珍しく呆れたような、困ったような様子で周りを見つつ莢さんが呟いていた。
どうやら、現状は以前の島を知る彼女でさえ想定外であり、目にした事の無い状態らしかった。
見れば島での起点にしていたフォレストウォーカーからは完全に離れているらしく、
莢さんの傍で緑色の小さなエキュオスが不安そうに先に見える大樹を眺めて居た。
…今更だが、妙なコンビだ。
清明「莢さんが探索してた時は、島が暴走、とか言ってましたっけ?」 |
莢「そうだねぇ、まあその時はその時で大変だったけど。…ソレより、まだ、大丈夫なの?」 |